文字サイズ

薬剤部

病院薬剤師とは…

病院薬剤師は、入院/外来患者さんへの調剤や服薬指導だけでなく、薬の適正使用のため院内スタッフへの薬剤情報提供、チーム医療への参加、院内医薬品の管理、薬学生の受け入れなど様々な業務を日々行っています。どの業務も、患者さんに安心・安全に薬物治療を受けて頂くためのものです。薬の専門家として、医療に貢献できるよう薬剤部内でも知識の向上に取り組んでいます。薬への不安や疑問がある場合はお気軽にご相談下さい。

※外来受診時や入院時は「お薬手帳」の持参をお願いします。

有資格一覧

令和5年10月1日現在

日本病院薬学認定薬剤師3名
日本薬剤師研修センター認定薬剤師1名
認定実務実習指導薬剤師3名
NST専門療法士1名
日本糖尿病療養指導士2名
公認スポーツファーマシスト1名
術後疼痛管理研修終了者1名

業務内容

調剤業務

医師から発行された処方箋の内容について、効果や安全性等を確保するため、使用量・使用方法・飲み合わせ(相互作用)などのチェックを行ってから薬を調剤しています。
また、散薬は監査システムを利用して秤量チェックを行い、分包紙に患者氏名・薬品名等を印字しています。患者さんが安心して、服用(使用)できるように調剤した薬は、別の薬剤師が処方箋に基づいて再度間違いがないか確認(鑑査)しています。
必要に応じて、医師への確認(疑義照会)も行っています。

入院患者さんの注射薬調剤も2人の薬剤師によって調剤→鑑査を行い、個人払い出しを行っています。平成18年4月より、患者さんと注射薬の照合にPDAを採用し、ラベルに照合バーコードを導入しました。また、平成19年1月より、注射薬の配合について確認できるシステムが導入され、より安全に提供できるようになっています。

医薬品情報管理業務(Drug Information:DI)

薬に関する最新の安全性・副作用などの情報収集を行い、医師や看護師、その他医療スタッフへそれを提供することによって、患者さんに安全で安心できる医療提供を行っています。また、薬の使用に関しての問い合わせがあった場合も、製薬会社などから情報収集し医薬品の適正使用を推進しています。

病棟業務

各病棟に担当薬剤師を配置し、持参薬を含めた入院患者さんの薬物治療について、飲み合わせや相互作用、配合変化、副作用確認などを行っています。主治医や病棟スタッフとの情報共有によって、患者さんへ最適な薬物治療が提供できるよう努めています。安心安全な薬物治療実施のため、配薬管理や患者さん(ご家族・介護者)への薬剤指導を行っています。
また、病棟配置薬や安全管理が必要な薬剤の管理を行い、院内在庫の適正使用を推進しています。

外来薬剤指導業務

救急外来受診患者さんへの処方は院内調剤のため、薬剤交付・薬剤指導を行っています。
また、各科外来から指導依頼があった場合は適宜指導を行っています。
例)初回抗がん剤治療、自己注射手技確認など

抗がん剤調整業務

事前に提出されたレジメン(治療計画書)にて投与量、休薬期間などの確認を行い、投与前日に2人の薬剤師で調剤・鑑査を行っています。投与当日は施行の連絡を受け、検査結果に問題がない事を確認した後に、安全キャビネットにて無菌的に調整を行っています。
内服薬を含むレジメンの場合は、処方漏れがないかどうかも確認しています。

薬学生の実務実習受け入れ

平成18年度から、薬学部教育が4年制から6年制へ変更となりました。臨床経験を積む期間を長期に設け現場に強い薬剤師の育成を各大学が目指しています。当院でもその一環として薬学生の実習を受け入れています。

11週間の実習期間中で、調剤・鑑査業務や注射薬の払い出し、抗がん剤の調製、病棟薬剤業務のほか、検査科・透析室・手術室などの他部署見学なども行っています。ICT・NSTなどのラウンドやカンファレンスへの参加を通して他部署との連携を図っています。患者さんだけでなく、医師・看護師など院内スタッフとの交流も積極的に行っています。

保険薬局の方へ

「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル」について

当院では、平成30年より「院外処方箋における疑義照会簡素化プロトコル」の運用を開始しています。運用にあたっては、本プロトコルの趣旨や各項目の詳細について薬剤部より説明させて頂き、合意書を交わすことを必須条件としています。プロトコルに則り変更した内容については「処方変更報告書」に必要事項を記入し提出をお願いします。(FAX可) 本プロトコル運用に参画を希望する場合は、まず薬剤部までご連絡下さい。

服薬情報提供書(トレーシングレポート)について

患者さんやご家族、介護者などからの聞き取りの中で主治医へ報告すべき事項があれば、「服薬情報提供書」にてご連絡下さい。(要返信事項や疑義照会は必ず電話にてご確認下さい。)また、抗がん剤内服治療中の患者さんの服薬状況やアドヒアランス、副作用などの聞き取り情報には抗がん剤治療継続に重要な情報が含まれる場合があるため「外来化学療法に関する情報提供書」にてご連絡下さい。

〇服薬情報提供書

※指定書式はありませんが、処方発行日・当院の患者ID・診療科・主治医の記載をお願いします。

がん化学療法レジメン

製薬会社の方へ

当院における院内活動ルール及び各種申請の流れについては以下の資料をご確認下さい。

ご不明な点がございましたら、薬剤部までご連絡下さい。