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NICU・GCU

当施設は地域周産期母子医療センターとして、2009年10月に開設し、NICU(新生児集中治療室)6床、GCU(回復期治療室)9床を有しています。
当施設の出生だけでなく、他施設で出生した赤ちゃんの受け入れも行っています。
NICUのスタッフ(医師・助産師・看護師)は、新生児蘇生法「専門コース」「一般コース」の修了認定を受けています。

NICU

出産予定日より早く生まれたり、少し小さく生まれてきたり、何らかの疾患や症状のある赤ちゃんの集中治療や看護が行われている場所です。
私たちは、赤ちゃんのストレスを最小限にするために、音や光の刺激から保護したり、お母さんのお腹の中の状態に近付けた環境づくりをして赤ちゃんの成長発達をサポートするディベロップメンタルケアを行っています。
また母乳支援や、愛着形成、親子関係の確立を支援するために、両親と赤ちゃんの早期からの関わりを薦めています。
タッチング、母乳口腔内塗布、早期直接母乳、カンガルーケア、経管栄養注入などを行っています。
これらは、赤ちゃんにとって、情緒が安定したり、呼吸が安定し、眠りが深くなるなど発達を促し、お母さんにとっては母乳分泌促進にもつながります。

 GCU

NICUでの集中治療の必要がなくなり状態が落ち着くと、GCUへ移り退院の準備をはじめます。
家庭環境に近づけるため、日中は明るく、夜間は暗くして生活リズムをつけていきます。
また、退院後の生活にむけて、お母さん、お父さんには育児の練習をして頂きます。
そして、赤ちゃんも家族も安心してお家に帰れるように、臨床心理士・社会福祉士・地域の保健師と連携を行い、スタッフ一同でサポートしていきます。

 哺乳支援

哺乳とは乳を飲ませて子を育てることを意味します。
赤ちゃんにとって哺乳は生きていく上でとても大切なものです。わたしたちは、安全安楽に哺乳できるように支援しています。
赤ちゃんの状態に合わせて、無理のないように哺乳を進めています。

面会

両親が、いつも赤ちゃんと一緒に過ごせるように24時間面会を行っています。
また、赤ちゃんの誕生を家族と一緒に喜べるように祖父母の面会も取り入れています。
その他、GCUでは窓越し面会も行っています。

※現在は新型コロナ感染症対策の為、面会制限を行っています。

母子同室システム

産科病棟や小児科病棟と連携し、退院前にお母さんと赤ちゃんで24時間一緒に過ごして頂きます。
赤ちゃんの生活リズムを知ってもらったり、育児に慣れてもらうことを目的としています。

 家族待合室

お母さんが育児の練習をされるために来られる際、赤ちゃんのご兄弟を預けることが難しい場合は院内の保育士を利用することも可能なので看護師へご相談ください。

スタッフより

当院は「こどもと女性に優しい病院」を目指しています。
集中治療室というと、医療機器に囲まれ、冷たい印象をお持ちになる方もいらっしゃいますが、スタッフ一同、ご両親や赤ちゃんに寄り添い、温かい気持ちで看護にあたるよう心がけています。
退院した赤ちゃんが大きくなって会いに来てくれる日を楽しみにしています。

病棟紹介