消化器病センター

消化器内科専門医と外科・内視鏡外科医が協働で運営しています。
当院では、平成16年12月より内視鏡検査充実のため内視鏡センターを立ち上げ、内科、外科の垣根を取り払い合同で内視鏡検査を実施していました。
さらに平成19年4月より内視鏡検査のみならず、消化器疾患全域の診療をより充実して行うため、内視鏡センターを消化器病センターへと改組、運営しています。
消化器内科・外科を同一の病棟とし、両科協力のもと、定期的な合同カンファレンスを行うなど、日々の診療が円滑に進められ、より質の高い医療を目指しています。

最新内視鏡機器を駆使した診断と治療を目指して
朝絶食で内科、外科を受診された患者さんには、当日の上部消化管内視鏡検査や腹部超音波検査にも対応可能です。
さらに、内視鏡検査だけでなく、特に内視鏡治療にも積極的に取り組んでおります。
また、消化器内視鏡研修に当たり豊富な症例数があります。最新式のハイビジョン内視鏡、拡大内視鏡、NBI内視鏡を豊富に揃えております。内視鏡挿入形状観測装置(UPD)、上下部内視鏡練習モデルも揃えております。予約センターを通じて、他の医療機関からの紹介や、個人での内視鏡検査予約も積極的に受け入れています。
消化器内科

より専門的な診療を行うため、内科から消化器内科として独立
消化器内科では山形知消化器病センター長を筆頭に7名の消化器内科医が在籍しています。
月曜日から金曜日まで毎日午前は主に上部消化管内視鏡検査、午後は下部消化管内視鏡検査と治療内視鏡を行っています。また平日緊急内視鏡検査に関しては、上記枠にて毎日対応しております。
上部・下部消化管内視鏡検査に加え、特殊光観察や拡大内視鏡観察により微小がんの診断や早期がんの深達度診断など、精度の高い診断を行います。

また、小腸内視鏡やカプセル内視鏡検査により、小腸病変の診断も積極的に行うとともに、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)により、膵、胆道系の精査も行っています。
特に早期胃がんの内視鏡的治療(内視鏡的粘膜下層剥離術ESD)、大腸ポリープ切除術、内視鏡的止血術、内視鏡的乳頭切開術など治療内視鏡を積極的に実施し、合併症もほとんど認めず非常に良好な成績が得られています。
外科・内視鏡外科

『患者さんにやさしい手術』をモットーに日々取り組んでいます。
小児外科専門医が常勤しており、お子様のソケイヘルニア(脱腸)では非常に細い内視鏡と処置具(2~3mm)を使ってほとんどキズの残らない手術を行っています。
また肝臓、すい臓でも病気によっては内視鏡手術の保険適応となり、肝胆すい外科外来を開設し内視鏡手術を積極的に導入しています。さらに切らずにお薬を注射して治す内痔核(イボ痔)治療も行っています。
消化器病センターで受けられる実施可能手術
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術
- 腹腔鏡下胃切除術
- 腹腔鏡下大腸、直腸切除術
- 腹腔鏡下膵切除術
- 胸腔鏡下食道切除術
- 腹腔鏡下ソケイヘルニア手術
- その他保険適応となっている内視鏡外科手術
- ALTA療法(切らずに治す痔核治療)
- 通常開腹手術(胃切除、大腸切除等)
消化器外科

当院の外科・内視鏡外科では消化器内科と連携し内視鏡を駆使した手術を行っています。
特に消化器がん(胃がん、大腸がん等)では日本内視鏡外科学会の指針に従って標準治療としています。
私たちの治療方針は「まずきちんと治療すること」、次に「患者さんにとってなるべく生活の質を落とさない治療を選択すること」としています。胃腸の病気だけでなく、食道、肺、肝臓、すい臓、胆のう、鼠径ヘルニア(脱腸)などの病気に対する内視鏡手術も行っています。
胃がんでは一部の進行がんを除いて、また大腸がん(直腸がんを含む)ではそのほとんどを内視鏡手術で行うことができます。
全ての手術に日本内視鏡外科学会技術認定医が、術者あるいは指導的立場で参加し、より安全で質の高い手術を行っています。