大阪市立大学 塩見名誉教授が名誉院長に就任!

泉大津市立病院では4月から、大阪市立大学名誉教授の塩見進先生を名誉院長としてお迎えしました。

塩見名誉院長は、核医学専門医、肝臓専門医で、本院では主に肝臓病の診療を担当します。

肝臓は胃や小腸・大腸から吸収された栄養素を蓄える大切な臓器です。肝臓はまた「沈黙の臓器」と呼ばれ、他の臓器にない強い再生能力を持っています。このため、何か異常が起こっていても自覚症状が出にくく、気づいた時には手遅れという場合もあります。

検診で肝機能異常を指摘されるのは実はよくあることで、中でもウイルスが原因の肝炎は、日本ではA、B、C型が多く、日本人の約40人に1人が肝炎ウイルスに感染しているといわれています。

とりわけ、C型肝炎は、日本人の190万から230万人がこのウイルスに感染していると考えられていますが、自覚症状がほとんどないため、感染していることに気づかないケースも多く見られます。しかし、感染すると60~70%の人がキャリアになり、放置すると慢性肝炎から肝硬変を経て、肝臓がんに至る場合もあります。

 近年、C型肝炎の治療法は進化しており、インターフェロン注射が不要で、副作用が軽微な経口抗ウイルス薬治療のみの治療が可能となっています。

 今般、泉大津市立病院では、塩見名誉院長をお迎えし、地域においてこのような治療を推進するなど、肝炎専門医療機関としてさらに地域の肝臓疾患でお悩みの方のお役に立っていきたいと考えております。B、C型肝炎や肝硬変の治療はもちろん、肝臓で心配なことがあればご気軽に相談ください。